2012年05月13日

「家計」から見た新聞の将来

新聞社の経理部員として働き、そこそこの給料をいただいて、自分は恵まれている部類に入っているつもりだった。しかし、貯蓄が全然できず、夏のボーナス前には、税金などのまとまった支払いをどう工面するか、毎年のように頭を抱えている。そして、日頃の新聞代やNHKの受信料も、結構な負担に感じている。

そんなに贅沢をしているつもりはないのに、なぜ、僕にはお金がないのだろう。

よくよく考えてみると、それは、家のローン(18年間)を年間140万円支払っていることに加え、小学生と幼稚園生の二人の娘の給食費や幼稚園代、習い事などの負担が大きいからだと、気が付いた。8年前に買った車も、そろそろ買い替え時期だ。そのうち、子供たちは、中学校、高校、大学と進学する。これから10年、20年、お金に悩まされることが続くのではないか、と覚悟を決めている。

僕ですらこうなのに、所得の少ない人は、もっと大変だろう。つまり、30代、40代の子育て世代に、新聞を取る余裕は、あまりないのだ。それに、働く世代は、職場で新聞を読めるケースが多い。職場になくても、読みたいような話は、友人が携帯やネットで教えてくれる。子供や友人などが載っていて、記念に買いたいときは、コンビニで何部か買えばいい。若い世代や子育て世代にとって、新聞は、もはや、お金を出して購読するものではなくなっているのではないだろうか。

では、誰が新聞を買ってくれているのだろう。新聞代を経費で落とせる自営業者と、子育てや家のローン返済を終えた高齢者ではないか。65歳以上の年金収入は年間二百数十万円という話があるけれど、体を壊してたり、借金が残ったりしなければ、主に二人の生活費を考えればいい中で、子育て世代よりも余裕があるのではないか。何より、新聞を読む時間があり、外出しなければ、取らないと読むことができない。ネットよりも、紙に親しんでいて、「紙の新聞」に最も価値を見出してくれる世代だ。

新聞社の収入のうち、新聞購読収入が6割を占めている。とりわけお得意様は高齢者だろうと想像している。5月5日はこどもの日だったが、自分たちの子どもたちのために、高齢者に健康で長生きをして新聞を読み続けてもらいたいと思う次第だった。

(惑)

posted by MOT at 22:24| Comment(0) | TrackBack(0) | メンバー日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする