2012年06月17日

ひろいよみ(6月1〜15日)

▽毎日、上毛、福島民報、下野 緊急時の相互援助で合意(6月4日付 東京情報)
 毎日新聞社、上毛新聞社、福島民報社、下野新聞社の4社は5月29日、災害などの
緊急事態が発生した場合に新聞発行を相互に援助しあうことで基本的に合意。引き続き
、基本合意書の早期締結を目指す。連絡・設備・紙面データの提供、新聞の印刷代行、
輸送手段など具体的内容は後に、別途協議のうえで決める。

▽IICP 情報行動の変化に関する調査「専門的テーマで新聞は役立ち度高い」(6
月4日付 文化通信)
 総務省情報通信政策研究所(IICP)は5月29日、東日本大震災を契機とした情
報行動の変化に関する調査結果を公表した。災害情報の主な情報源は依然としてテレビ
だが、専門的テーマでは新聞が比較的幅広い年代でよく利用されており、役立ち度も高
かった。ソーシャルメディアについては、既存メディアを十分補完するほどの利用とは
いえないが、「大学・研究機関や研究者のツイッター」が、役立ち度や信頼度ではやや
高いことを「注目に値する」と分析。調査対象は13〜69歳までの男女2256人で
、郵送調査(性年代、地域ブロックで比例割り付け)。有効回答数1625人、調査期
間は12年2月下旬〜3月上旬。

▽毎日とスポニチのTAP―i 6日間でダウンロード5万件を突破(6月7日付 新
聞通信)
 毎日新聞とスポーツニツポンが5月25日に創刊した、新デジタルニュース媒体「T
AP―i(タップ・アイ)」の専用アプリのダウンロード数が創刊6日目で5万件突破
。毎日新聞によると、ダウンロード時の評価や同社に寄せられる声の7割程度が肯定的
で、特に写真の鮮明さ、動画ニュースに注目が集まっているという。

▽朝日「天声人語ノート」100万冊突破 学校での採用も広がる(6月13日付 新
聞情報)
 朝日新聞社は12日、2011年4月に発売した「天声人語書き写しノート」(税込
み210円)が売り上げ100万冊を達成したと発表。朝刊1面コラム「天声人語」を
A4ノートに毎日スクラップし、その下にある603文字の原稿用紙に書き写す。1冊
で1カ月分をカバー。全国の朝日新聞販売所(ASA)のほか全国の書店・文具店でも
販売。同社が把握しているだけで、小中高を中心に全国百数十校が採用。

▽「中日新聞プラス」開始(6月14日付 新聞通信)
 中日新聞社は12日、中日新聞と日刊県民福井の定期購読者とその家族を対象にしたイ
ンターネットサービス「中日新聞プラス」(略称・中日プラス)を開始。紙の新聞に“
プラス”してスマートフォン、携帯電話、パソコンで、ニュースや地域のイベント、チ
ケット購入情報を提供。家族でより中日新聞に親しんでもらうことが目的。新聞の接触
層を若者や女性に拡大する狙いも。無料の一般会員と有料プレミアム会員の2種類で、
有料会員は月額315円(税込)。


posted by 猫手企画 at 22:57| Comment(0) | TrackBack(0) | メンバー日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月06日

こうなる未来の広告出稿…!?

ネット広告の新スタイル「RTB」を、先日、産政研リポートにて紹介しました。リポートでは、RTBの仕組みを説明するだけで精一杯でした。本稿では、もう少し先を見据えて、RTBが普及した後、広告出稿がどう変わるのか、まとめてみたいと思います。この未来予想が、どれほど精度が高いのか、いまいち自信がありません。「へぇ〜」「ふ〜ん」程度にお読みいただければ幸いです。

まず、紙媒体への広告出稿の話から。分かりやすいように、雑誌を例に取り上げます。

ある化粧品メーカーが「M1」(20−34歳男性)向けの香水をPRします。M1層がよく読むであろう雑誌、たとえば「DIME」に広告出稿します。もし、これが「F1」(20−34歳女性)向けの香水であれば、「CanCam」に出稿します。
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この香水のターゲット層はこんなグループ
→そのグループがよく読んでるのはこの雑誌
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「メディアを選ぶ」、そういう発想に基づいています。これまでは、ネット広告の出稿も同じ発想でした。M1向け香水は、DIMEホームページに出稿。F1向け香水は、CanCamホームページに出稿。

RTB普及後は、この発想が無効になるかもしれません。

「香水を買いたい」と考えている30歳男性、山田太郎さんを例に挙げましょう。山田さんは最近、香水関連の記事が掲載されているホームページに頻繁にアクセスしています。

RTBは、その「山田さん個人」に狙いを定めて、香水の広告を出稿します。当然ながら、山田さんは、香水関連のホームページばかり見ているわけではありません。山田さんがニュースサイトにアクセスすればそこに、山田さんが映画情報サイトにアクセスすればそこに、広告出稿します。

化粧品メーカーにとっては、「香水を買いたいと考えている山田さん」が重要なのであって、「山田さんがどんなメディアを読んでいるか」は二の次三の次でしかありません。

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この香水のターゲット層はこんなグループ
→そのグループが頻繁にアクセスするのはこのメディア
----------------------------
広告主はこういう発想をしなくなります。

M1・F1という分類も、あまり有効ではなくなります。「ディオールプールオム」で検索する人の中には、60歳男性もいるでしょうし、女性だっているでしょう。彼氏へのプレゼントを探している女性かもしれません。化粧品メーカーにとってみれば、買っていただければ、年齢も性別も関係ないはずです。

それでは、その変化に媒体社はどう対応すればいいのか? そこが分からないので今後の研究課題としたいと思います(うわっと怒られそう…)。

(ちゅ)

※「産政研リポート」は、新聞労連の各単組の事務局にお届けしています。


posted by 猫手企画 at 21:26| Comment(0) | TrackBack(0) | メンバー日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月03日

ひろいよみ(5月15日〜31日)

▽「朝日デジタル」で提携 山陰と十勝(5月17日付 新聞通信)
 朝日新聞社と山陰中央新報社、十勝毎日新聞社の3社は5月10日、朝日の有料電子版「朝日新聞デジタル」を、山陰と十勝の月ぎめ購読者も「紙の購読料+1000円(月額)」で利用できるサービスを始めると発表した。山陰は島根・鳥取両県の購読者、十勝は北海道在住の購読者が対象で、申し込み受付開始は6月1日。昨年5月にスタートした朝日新聞デジタルの購読は、電子版のみは月額3800円(シングルコース)、朝日の月ぎめ購読者は「紙の購読料+1000円(ダブルコース)」で利用できる。昨年9月にはダブルコースの対象を、沖縄タイムスの月ぎめ購読者に拡大していた。

▽毎日 名古屋で中日に印刷委託 スポニチ含め約25万部(5月19日付 新聞情報)
 毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社、中日新聞社は愛知、岐阜、三重3県で発行している毎日新聞朝刊約16万部、同夕刊約4万3000部(静岡県の一部も含む)、スポーツニッポン約4万5000部の印刷を中日新聞に委託することで基本合意した。5月17日、3社が発表した。印刷開始は今年の11月を予定している。3社は新聞の輸送協力についても、連携を一層強化していくことで合意した。

▽相互援助協定を締結 中日と朝日(5月21日付 東京情報)
 中日新聞社と朝日新聞社は5月11日、災害など緊急事態が発生して新聞発行が困難になった時に援助し合う「緊急時の新聞発行の相互援助に関する協定」協定を締結した。首都圏および東海・近畿圏での相互援助を想定しているが、具体的なエリアや部数については、今後協議していく。両社はこれまで、2010年秋から神奈川地区の東京新聞を朝日新聞関連工場に委託印刷し、11年春からは北陸地区の朝日を中日新聞北陸本社幸工場に委託印刷する相互委託印刷を実施している。

▽朝日 韓国語サイト開設 有料ニュース配信も(5月28日付 文化通信)
 朝日新聞社は5月14日、朝日新聞のコンテンツを韓国語で発信するサイト「アサヒ・アジア・アンテナ」を開設した。また、韓国出版大手の子会社が5月からスタートした「カードブックドットコム」を通じて、ニュースの有料配信も始めた。アサヒ・アジア・アンテナは閲覧無料。朝日本紙に加えAERAなどの関連媒体から日韓に関わるニュースや、アジアの動きがわかる情報を社内で韓国語に通訳している。カードブックドットコムは、スマートフォンに特化した電子書籍を販売する韓国初のサイト。韓国ではスマートフォンが2000万台超と市場が急拡大しており、朝日は同サイトで、月曜から金曜まで毎日、ニュースを配信する。購読料は1か月1万ウォン(約700円)。
 
▽毎日 スポニチ 新デジタルニュース媒体「TAP−i」 紙を読まない世代にアピール(5月31日付 新聞通信)
 毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社は5月25日、新しいデジタルニュース媒体「TAP−i(タップ・アイ)」を創刊した。価格は月額900円で、毎日新聞の購読者は月額500円。8月末までは「お試し期間」として無料で利用できる。TAP−iは両紙の記事、紙面に掲載していない写真や動画ニュースなどを配信するほか、CGキャスター「アイ」が毎日、ニュース原稿を読みあげる。記者会見で、毎日の増田耕一常務執行役員コンテンツ事業本部長は「これまで新聞を読んでいない人に触れてもらうため、千円を切る価格に設定した」と話した。今年度末で3万部を目指すという。
posted by miki at 22:31| Comment(0) | TrackBack(0) | メンバー日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「自分を否定しない」−新藤兼人監督を悼む

 映画監督の新藤兼人さんが29日、亡くなった。享年100歳。昨年、99歳にして「一枚のハガキ」という作品のメガホンを自ら取り生涯現役を貫いた映画人生だった。広島県出身で「原爆の子」をはじめ、反戦や平和をテーマにした数々の名作を送り出した名監督で、尊敬する映画人の一人だった。

 今朝(31日)付の朝刊各紙に新藤さんの「評伝」や「追悼」が掲載されたが、共同通信の立花珠樹編集委員の評伝を読んで胸が熱くなった。

 立花さんは2011年、「新藤兼人 私の十本」とのタイトルで連載企画を配信。新潟日報をはじめ多くの地方紙が掲載し、同名著書が同年夏に出版されている。立花さん執筆の評伝は、この著書のエキスが詰まっているような渾身の原稿だった。

 新藤さんは、幼少期の生家の倒産や駆け出し時代のシナリオライター失格宣告、独立プロの破産など何度も挫折を経験している。その都度不屈の闘志で乗り越えてきた大監督を支えたのは、映画への愛と、先だっていった家族や戦友らのために、生き残った者が頑張らなくてはという気概だったと、立花さんは紹介している。

 著書の中には忘れられない新藤さんの言葉がいくつかある。若い人たちに贈りたい、と語った

「シナリオを書いて、ダメだと言われたときに、自分で自分を負けに追い込むようなことを思わないでくれ」(共同通信社刊「新藤兼人 私の十本」)

という言葉がその一つ。もう一つは

 「とにかく自分を否定してはいけないという気迫なんですね」(同)

というフレーズだ。
 立花さんはこの2つの言葉を紹介しながら、新藤さんのたくましく生き抜いてきた力を「自己肯定力」と分析している。
 心身共にぎりぎりになったときなど、何度も表現者としての新藤さん生き様と「自己肯定力」という言葉に救われた。力いっぱい映画を愛し生き抜いた新藤さんのご冥福をお祈りします。合掌。
(大日方)

posted by MOT at 15:44| Comment(0) | TrackBack(0) | メンバー日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月01日

メディア法制 ドイツに学ぶ − 5月26日の例会の講演要旨

5月26−27日に開いた例会の内容を、26日の講演の要旨を中心に、「新聞労連」紙より一足早くお知らせします。

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メディア法制 ドイツに学ぶ
産政研 鈴木・阪大教授招き意見交換


 新聞労連・産業政策研究会は5月26、27の両日、東京都の文京区民センターで本年度の第6回例会を開いた。大阪大学の鈴木秀美教授(憲法・メディア法)を講師に招き、メディアに対する法規制や税制のあり方などをめぐって意見を交わした。
 鈴木教授は、ドイツのメディア法制をテーマに講演。報道機関の集中と統制がナチス独裁を招いたことへの反省から、ドイツでは憲法で報道の自由を保障するとともに、メディア企業に対しても「言論の多様性を守る」という観点から集中排除規制を課すだけでなく、法的保護策を講じていることなどを紹介した。
 なかでも特徴的なのは、新聞社の「合併規制」。多様な言論を守るため、ドイツでは1976年、売上高が一定以上の新聞社が合併する際に政府(連邦カルテル庁)の審査を受けることを義務づけた「プレス合併規制法」ができた。ただ、ドイツでも新聞購読者が減って新聞経営は苦しくなっており、合併規制の緩和も検討されているという。
 ドイツでは、日本の消費税にあたる売上税の税率は19%だが、新聞には食品などと同様、7%という軽減税率が適用されている。鈴木教授は「軽減税率は国庫からの直接助成ではない。国家が新聞経営に干渉することなく、メディアの多様性を維持する対策として優れた面がある」と述べた。
 例会ではこのほか、産政研の明神功研究員(高知新聞労組)が講師として参加した近畿・北信越地連の合同学習会(4月23、24日)の様子や、産政研が労連各単組に実施した産政研活動に関するアンケート結果などが報告された。産政研第2期の最初の1年間の研究成果を、近く中間報告書にまとめることも確認した。
(てつ)

posted by MOT at 12:25| Comment(0) | TrackBack(0) | メンバー日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする