2012年06月06日

こうなる未来の広告出稿…!?

ネット広告の新スタイル「RTB」を、先日、産政研リポートにて紹介しました。リポートでは、RTBの仕組みを説明するだけで精一杯でした。本稿では、もう少し先を見据えて、RTBが普及した後、広告出稿がどう変わるのか、まとめてみたいと思います。この未来予想が、どれほど精度が高いのか、いまいち自信がありません。「へぇ〜」「ふ〜ん」程度にお読みいただければ幸いです。

まず、紙媒体への広告出稿の話から。分かりやすいように、雑誌を例に取り上げます。

ある化粧品メーカーが「M1」(20−34歳男性)向けの香水をPRします。M1層がよく読むであろう雑誌、たとえば「DIME」に広告出稿します。もし、これが「F1」(20−34歳女性)向けの香水であれば、「CanCam」に出稿します。
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この香水のターゲット層はこんなグループ
→そのグループがよく読んでるのはこの雑誌
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「メディアを選ぶ」、そういう発想に基づいています。これまでは、ネット広告の出稿も同じ発想でした。M1向け香水は、DIMEホームページに出稿。F1向け香水は、CanCamホームページに出稿。

RTB普及後は、この発想が無効になるかもしれません。

「香水を買いたい」と考えている30歳男性、山田太郎さんを例に挙げましょう。山田さんは最近、香水関連の記事が掲載されているホームページに頻繁にアクセスしています。

RTBは、その「山田さん個人」に狙いを定めて、香水の広告を出稿します。当然ながら、山田さんは、香水関連のホームページばかり見ているわけではありません。山田さんがニュースサイトにアクセスすればそこに、山田さんが映画情報サイトにアクセスすればそこに、広告出稿します。

化粧品メーカーにとっては、「香水を買いたいと考えている山田さん」が重要なのであって、「山田さんがどんなメディアを読んでいるか」は二の次三の次でしかありません。

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この香水のターゲット層はこんなグループ
→そのグループが頻繁にアクセスするのはこのメディア
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広告主はこういう発想をしなくなります。

M1・F1という分類も、あまり有効ではなくなります。「ディオールプールオム」で検索する人の中には、60歳男性もいるでしょうし、女性だっているでしょう。彼氏へのプレゼントを探している女性かもしれません。化粧品メーカーにとってみれば、買っていただければ、年齢も性別も関係ないはずです。

それでは、その変化に媒体社はどう対応すればいいのか? そこが分からないので今後の研究課題としたいと思います(うわっと怒られそう…)。

(ちゅ)

※「産政研リポート」は、新聞労連の各単組の事務局にお届けしています。


posted by 猫手企画 at 21:26| Comment(0) | TrackBack(0) | メンバー日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする