2008年09月09日

「信頼」は新聞の最大の強み

 週刊ダイヤモンドの9月13日号に「ウェブサイト価値ランキング」という特集が組まれています。
 
電通の『日本の広告費』によると、テレビや新聞等の既存のマス広告費が横ばいないしは減少を続けるなかでインターネット広告費は急速に伸び続け、ついに07年にはテレビ、新聞に次ぐ媒体に成長した。この動きは家庭でのインターネットの利用がますます一般化していることに支えられているが、それに歩調を合わせ手企業のインターネット活用もますます盛んになっている。企業ウェブサイトはマスメディアに依存することなく企業が消費者に対して直接働きかけることができる自由度が高い自社メディアであり、活用次第で大きなビジネス上のメリットが期待できるものとなっている。しかし、その効果を把握するのは決して容易ではない。消費者行動がネットメディアのみで完結することはまれで、インターネットを離れて店頭などでリアルメディアとの接触によって最終的な成果が実現されている場合が大半だからだ。(週刊ダイヤモンドより引用)


 確かにインターネットの普及によって、企業広告も代理店を経由したマス広告から自社で経費をかけずにサイト展開をするところも増えています。結果、消費者の購買行動があがったのかどうかは難しいと同誌では結んでいますが、日本ブランド戦略研究所が開発したウェブサイト総合評価システム「ウェブエクイティ」で売上への貢献度を測定し、ウェブサイト価値ランキングを発表しています(1位はトヨタ自動車)。

 こうした企業が独自に展開するウェブサイトを支援するシステムを電通が運用を始めています。
電通、クロスメディアキャンペーン分析/立案支援システムを運用開始(9/8日経ネットマーケティング)
電通コネクトメディアを開発、運営を開始
 8月4日にサービスが提供された「クロスイッチ」も電通が展開するクライアント支援システムといえます。
クロスイッチ 電通クロスメディアコミュニケーションWEB

 広告会社もネット時代の生き残りを懸けて新たな事業展開を乱発しています。新聞をはじめとした媒体社にはわき目も振らずとは言わないけれども、その開発に取り組む勢いは新聞局の比ではないように感じます。
 さて、新聞はどうしていくか?とても深刻な問題ですが、これが産政研へ科せられたテーマでもあります。
 ある師から以下の苦言をいただきました。
 >新聞の広告情勢は一段と険しくなったようですが、SANSEIKENweb を見る限り、現役人はその深刻さをコケにする元気があるようで頼もしい感じを受けました。広告停滞から大幅な落ち込みへ、さらにネット事業への取り組みをどうするかなど新聞経営は年々厳しさを増しています。ネット事業はどこまで新聞経営の柱になり得るのか。ネットへのシフトは過大な期待先行であり、必ず揺り戻しがあります。しかし、その時は後戻りできないことへの自覚が足りないように思います。

 広告収入だけを見ても厳し状況に置かれているなか、新聞人が一番危機感がないのではという指摘…。心に響く的確な指摘だと思います。

 焦り過ぎて冷静さを欠くことなく新聞の強い面で勝負する。振り回されず状況を判断する目がこれからは重要です。あとは経営者がもっと勉強することでしょうか…。
 皆で議論をしても特効薬などすぐにはでないもの。「俺はできるぞぉ」といって近づいてくる人のことを怪しんだ方が間違いないでしょう。キーワードは「信頼」。さぁ一歩前へ進みましょう。

【用語解説】クロスメディア:
「複数のメディアをクロスさせて展開すること」という意味で使用される場合もあるが、電通では以下のように定義している。
「ターゲットを動かすためのシナリオ(導線)づくり」。
すなわち、「ターゲットインサイトやメディアインサイトに基づいて、広さ(リーチ&フリークエンシー)と深さ(関与が高まる度合い)を考えたコミュニケーションのシナリオ(導線)を、複数のコンタクトポイントを効果的に掛け合わせ作ること」。
IMCの中で、特にコンタクトポイントを掛け合わせた仕掛けに着目したプランニング手法のこと。
posted by こせき at 19:06| Comment(0) | TrackBack(0) | メンバー日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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