2008年10月17日

新聞と広告・1

最近、新聞が薄い。

総合面や社会面など、基本的なメニューは決まっているので、広告の量によって頁数は左右するのだが、自宅に届く全国紙が、滅多に40ページの新聞を届けなくなった。

掲載されている広告も、以前と比較すると
・モノクロが多い
・通販など、直接「売る」ことを目的としたものが多い
などなど、内容が様変わりしている。

現場の方(特に広告部門と経営部門)は痛感していると思うけど、
今年の新聞広告は大変な事になっている。

具体的なデータとして、以下に2つを示す。

1:10月10日の「新聞之新聞」にて、9月の各新聞の頁数を比較している。
詳細は省くが、
・在京6紙が、前年同月比でページ減
・朝日(1748頁)・毎日(1310頁)は05年のピークを境に、年々08ページずつ低下。今年は30から40頁の減少。
・読売(1632頁)は05年のピークから年々40ページ前後の漸減が続いている。
・朝毎読とも、この10年で9番目の少なさ
・日経はピークが06年の1841頁だが、昨年の1804から1706へと大幅減。この10年では6番目。
(もう少し見やすくまとめてください、新聞之新聞社さん・・・)

各社ともここ数年で輪転機を更新し、頁数の増加や最大カラー数に設備投資してきただけに、ピークアウトが明確になると、なんとも辛い状況。
2:広告売り上げ
経済産業省が毎月発表している「特定サービス産業動態統計月報」
電通の単体売り上げから、今年度の広告売り上げをグラフにしてみた。
(経産省の8月分データは速報値)
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大雑把な感想としては、
・トータル広告費は減少傾向
・4マスが特に大きく減少
・ネット広告は前年比数十%で伸びてきたが、総額が少ないので全体としては減少。
というあたり。

北京五輪というビッグイベントがあった8月にも関わらず、
新聞広告は苦戦しているのがわかる。

もっとも、8月は例外的に電通全社での売り上げが昨年比100%を超えてはいるが、
売り上げ構成が
新聞  97.14億円 86.4%(前年同月比)
テレビ587.81億円 109.1%(同)
というように、新聞の5倍もの規模を持つテレビ広告が、五輪中継の恩恵で他のメディアのマイナス幅を埋めたと言うこと。(やはり大イベントほど、大手に集中すると思われる)

下半期は、70ドルまで下落した原油価格により、輸送費やインク費用などが削減できるかもしれないが、
保有株価の大幅下落による特損の発生
例えばテレビ東京は先日特損327百万円を計上しており、これは2008年3月期の31%にあたる
や、予定されている電気料金の値上げなど、不安要素の方が勝っている上、世界的なな景気減速により、更なる広告減少が響いてくるのではないか。

また、冒頭でも触れたが、最近大きく変わりつつある、広告の内容。

紙面での通信販売、つまり「直接物を売る広告」は、ブランディングより「売る」を全面に押し出している。
広告主には広告効果が非常に分かりやすい反面、WEBなどのいわゆる「アフィリエイト」が対抗馬となるわけで、販売ポータルとして新聞が選ばれると、将来的には新聞広告の単価がWEB化していくのではないかと懸念している。

2に続く。
posted by なべ at 20:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 新聞関連ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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