2008年10月19日

新聞と広告・2


それではなぜ新聞広告が凋落しているかというと。
よく言われる
・広告費全体が横ばいなのに、WEBや携帯といったメディアが出てきた
・費用対効果を広告主が求めるようになってきた
という他に、

新聞広告が
・データマイニングしにくい
・クリエイティブの力が落ちてきた
という二点が大きいのではないか、と思っている。

まず、いわゆる顧客の属性分析(CRM)だが、
やはり、広告主にとっては「購買者に届くか否か」ということが最大の関心になるのは間違いない。
最近流行の行動ターゲティングは、WEBで集まるページの履歴に加え、
携帯電話においては、キャリアがその気になれば閲覧履歴や現在地、
それこそ電話番号や振り込み口座までわかってしまう。
(個人情報の壁という側面もあるが、GPSと入力省略の利便性を考えると、そこはトレードオフの部分も多い)

一方、新聞読者属性で信頼できるデータといえば、地域くらいなもの。
顧客情報を販売店が改廃の保険代わりに握っている現状では、
新聞上でのアンケート・プレゼントによる属性解析の結果くらいか。

雑誌のようなターゲットメディアと異なり、「マスに」アプローチしている新聞だからこその弱点が出ていると言える。


そして、クリエイティブの低下。
「新聞」というメディア単体で見れば、以前とレベルが変わらないという意見もあるだろうけど、
テクノロジーの進化に対し、「変化なし」という選択肢は、衰退と同義だと思う。
もちろん線数やFMスクリーンといった「綺麗な紙面」は技術の進歩があるけど、
それが静止画と動画の壁を壊せるほどの進歩とは言えないだろう。

また、昨年のディスカッションでも出てきた話として、
「出稿側と広告会社側、つまり今後の広告を作る側が、新聞を読んでいない」という話もある。
確かに、各種データでも若年層の購読率は低下の一方。
このままだと、新聞というメディアは、「広告を出す・出さない」という選択肢にすらなる可能性がある。

では、新聞業界はどのような広告にシフトしていくべきなのか?
について、個人的に考えてみる、というのが次回のテーマ。
ラベル:新聞 広告
posted by なべ at 17:25| Comment(0) | TrackBack(0) | メンバー日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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