2008年10月22日

SAPIO11/12号「ジャーナリズム大崩壊」

ある知人に言わせると「新聞業界はマゾ」とのこと。
確かに、「新聞没落」(週刊ダイヤモンド2007/9/22号)や「日経新聞を読む人読まない人」(週刊東洋経済2008/4/12号)といった新聞業界の苦境を特集すると、業界の人間が買うため、やたら売れ行きが良いと聞いたことがある。

そんな業界の一員らしく、「ジャーナリズム大崩壊」と表紙にある最新号を、思わず手に取った。
目次を見ていただくとわかるが、日本の新聞業界における現状、問題点をそれぞれの著者が洗い出す、みたいな話。

特集部分の目次を以下に引用する
・とうとう海外大メディアの「東京支局撤退」が始まった/上杉隆
・「早期解散を」の社説の裏でソロバンをはじく新聞・テレビの総選挙ビジネス/武冨薫と本誌政界特技班
・ネットユーザーたちが暴き始めた「客観報道」というまやかし/佐々木悛尚
・新聞業界最大のタブー部数水増しの「押し紙ビジネス」がいよいよ崩壊する/黒薮哲哉
・権力の介入を唯々諾々と受け入れる新聞・テレビはジャーナリズム失格だ/田島泰彦
・矢野絢也(元公明党委員長)を直撃/「創価学会の言論弾圧に沈黙するメディア
・最近、朝日新聞がますますつまらなくなった/本誌編集部
・ネットでネタを探し、誤訳、誤報をタレ流す「エリート特派員」の怠惰な毎日/高濱賛
・ゴルフ、カラオケ、マージャン、果ては「お酌広報」まで 権力と記者゛ズブズブの関係”/松田光世


いろいろ読めて楽しいのだけれど、内容も含め、以前の特集(大新聞の余命:SAPIO2007年11月14日号)の目次と比較すると、新鮮味に欠ける点もある。

有力政治家に呼びかけ「福田首班」を決定した「メディア界のドン」密室談合の真相/歳川隆雄
現役新間記者覆面座談会 死んでも書けないブンヤ稼業の「栄光」と「恥部」
朝日・日経・読売が提携する「ANY連合」の真の狙いは「販売網再編」にあり/佐々木悛尚
信頼度丿調査で日経、読売に抜かれ3位に!”盟主”朝日新聞の「劣化」が止まらない/塩澤久宏
年間200億円!?創価学会マネーにたかる新聞に公明党批判ができるのか/寺澤有
「世界一の発行部数」で販売・広告の巨利を得る「押し紙ビジネス」の終焉/黒薮哲哉
泡沫候補にまで「広告費」1000万円が血税から!大新聞の本音は「選挙ほど美味しい商売はないレ」武冨薫
共同取材、共同印刷、共同販売によるコストダウンでも避けられない「新聞業界大再編」の衝撃/河内孝
「アメリカに記者クラブがあったらブッシュは大喜びするだろう」/マイケル・ホイット



とはいえ一方で、新聞社というビジネスモデルが追い詰められている割に変化しない、というのも事実。
世界の進化に負けないように、読者と「知る権利のために」。
新聞界が一つ一つ進歩していけるといいのだけれど。

まだ社長への道は遠いけど(笑。
ラベル:
posted by なべ at 18:44| Comment(0) | TrackBack(0) | ブックレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック