2009年01月25日

新聞再生―コミュニティからの挑戦

既存メディアの「中の人」が、このタイトルに惹かれて読むと少なからず拍子抜けをしてしまうかもしれません。本書のいう「新聞」は昨今の新聞没落ブームに乗っかった産業論や企業経営論ではなく、非常にプリミティブなジャーナリズム論です。鹿児島新報社、みんなの滋賀新聞、神奈川新聞のカナロコ、などの丹念な取材を通じ、メディア勃興期のような市民とともに歩む小さなメディアの可能性について言及しています。

では具体的にどうすればいいのか、という新聞再生の処方箋は突き詰められてはいませんが、そこに自分の未来は自分で考えてほしいとの新聞社へのエールと温かい視線を感じとれます。論文の抄訳と言うこともあり学究的な表現が目立ちますが、自分の立ち位置を確かめるためにも「中の人」と違った視点を持つことができる作品です。




posted by 猫手企画 at 05:48| Comment(0) | TrackBack(0) | ブックレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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