2012年08月12日

消費増税と「最後のわら」

 最近、「ラスト・ストロー」という英語のことわざを学びました。

 日本語に訳すと、「最後のわら」となりますが、「限界まで重い荷物を背負わされたラクダは、わらを一本乗せただけで、背中が折れてしまう」という意味で、「わずかでも限度を越えれば、取り返しのつかないことになる」という戒めの言葉です。

 私はこの話を聞いて、教訓というよりも、最後のわらを乗せられてバタバタと倒れて行く国民の姿を思い浮かべました。国民の中には、一見、普通に見えても、実はプルプルと足を震わせながら、重荷に堪えている世帯がかなり増えているのではないかと想像しています。

 そして、8月10日、消費税増税法案が成立し、消費税率は2014年4月に8%へ、15年10月には10%へ上がることが決定的となりました。

 これまでにすでに、給料は伸び悩む一方で、社会保障負担が増え、配偶者控除や扶養控除は縮小するなど、可処分所得が減ってきている中で、消費税増税は「最後のわら」となり、多くの家庭を破たんに追いやるのではないか、と懸念しています。

 生活保護の受給世帯が増えているという話以外にも、例えば、学用品代などを支給する「就学援助制度」の利用者が2010年度は過去最多となり、小中学生の7人に1人が援助を受けている(7月6日付・日本経済新聞)計算になるなど、「自立した生活」を続けることが難しい世帯が増えている兆候が出ています。

 しかし増税の流れは、すでにあらがいようがありません。

 ただ、増税までにまだ時間があります。新聞で働く私たちは、ジャーナリズムと生活を守る一方、紙面などを通し、増税が国民にどのような影響を与え、どんなことが起こるのか、しっかりと想像し、影響を最小限に抑えるために新聞ならではの取り組みを考える必要がある、と思っています。

(惑)

 *

 ご報告が遅れましたが、私たち産業政策研究会・第2期メンバーによる「中間報告書」が無事完成し、7月19日の新聞労連定期大会で出席者に配布しました。各単組の皆さまには、資料編を含むCD−Rを近日中にお届けする予定です。また、報告書本体は何らかの形で、一般に公表する予定です。(MOT)


posted by MOT at 20:41| Comment(0) | TrackBack(0) | メンバー日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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