2013年06月17日

「宅配業界」の舞台裏

ブログ更新の間が空いてしまい、申し訳ありません。

先日、宅配業界で働いている知人と話す機会がありました。比較的最近、その業界に入
ったというのですが、彼の言葉にいちいちうなずかされました。また、「配達する」と
いう営みをめぐり、新聞と物流の共通点、相違点について考えさせられました。

彼も個別の事情を話してくれた訳ではないのですが、例えば、「伝票一つとっても、住
所で機械的に分けるのではなく<配達の最適化>という観点から分けている」「配送員
は担当地域内で、どの時間帯に行けばどの家の在宅率が高いか、個別にほぼ暗記してい
る」といった具合です。まるでグーグルのストリート・ビューを見ているように、情景
まで記憶しているとか。

このあたりは、新聞配達の方も、配達や集金の効率化で共通しているでしょう。

ただ、大きな違いは「とっさの交渉力/判断力」のようです。宅配の場合は、相手に直
接渡すか、不在連絡票を入れて店舗まで取りに来てもらうのが基本。「時間指定の荷物
を届けようとして不在だったので、連絡票を入れ、次の地域に到着した途端に、携帯電
話が鳴って『今、戻ったからすぐに届けてくれ』と言われたらどうするか」−。

その都度、相手の都合や自分の配達スケジュールに合わせて調整し、双方にベストな選
択に落ち着けるスキルが欠かせません。また、新聞はおおむね「月単位」で部数が整い
、日によって極端に配達先が異なることはありませんが、宅配の場合は繁忙期とそれ以
外とで大きく荷物の数が異なる。しかも、母の日のプレゼント用の「花」など、重ねて
積み込めない荷物が集中する場合は、同じトラック・同じ個数でも、対応を全く変えな
いといけないそうです。
(そういえば、amazonがなぜ、無駄に大きく見える箱を多用するか…ということに、興
味深い事情もあります。http://blogs.itmedia.co.jp/yohei/2010/04/amazon-05d9.htm
l)

もちろん、新聞配達も、特に徒歩や自転車での配達の場合、雨の日(雪国では冬、特に
猛吹雪の日)などは苦労が何倍にも膨れあがります。

ともあれ、新聞産業を最終的に支えている「宅配」というシステムを真剣に考えるほど
、配達部門の方々の待遇改善や真の意味での効率化が、大きな課題だと実感しました。
同時に、古くから言われてきた「宅配システムを他の業務や事業に活用する」というア
イデアが、なぜなかなか前進しないのか、考えてみる必要があるとも感じました。
(MOT)


posted by MOT at 20:24| Comment(0) | TrackBack(0) | メンバー日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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