2012年12月14日

未来からの視点

 東日本大震災の発生から1年9カ月がすぎました。2012年が暮れようとする中、衆院選が大詰めを迎えています。

 これほど多くの争点が立ち上がり、これほどの政党が生まれ、政策を主張しているにもかかわらず、「明日」への突破口が見えてこない。不安と焦燥が、有権者はもちろん、各政党や候補者にも色濃く漂っているように見えます。

 原子力政策の行方。TPP交渉への対応。そして改憲…。一つの政策で政党を選択すると、意図せぬところで、支持し得ない、許してはならない選択がセットになってしまう。そんな入り組んだ構図が浮かび上がっています。大きな声では語られませんが、「中央と地方」「一握りの勝ち組と置き去りにされる人々」という要素も背景に横たわっています。無数の対立軸が日本に生まれてしまい、国民の大半が納得して受け入れられる政治の方向性が、とても見えづらくなっていると感じます。

 「歴史の変曲点」「日本の終末の序曲」といった指摘もあります。

 私は今、データベース部に在籍しています。過去の新聞紙面に目を通す機会もあります。例えば、太平洋戦争中の新聞紙面をご覧になったことがあるでしょうか? 紙と言論統制の結果、末期には新聞の題字まで複数が並ぶような、とても窮屈な紙面です。しかし、内容を見ると、戦況の報道や銃後の備えなどに交じって、いわばどうということのない、市井のものごとが報じられています。最近では、東日本大震災発生直後の新聞を見ても、被災地の惨状を伝える紙面を何ページかめくれば、そこには一見、「震災以前」と変わらない「日常」のニュースが姿を見せています。

 日本の近未来について、楽観できる材料はほとんどありません。もちろん、新聞も同様です。皆が不安に苛まれています。でも、不安を前向きの危機感に変え、そして、少しでも環境を改善していく営みがなければ、さまざまな事態はさらに悪化していくでしょう。

 時折、「10年後、20年後の視点」を思い浮かべます。こんな言葉が浮かんできます。

 「あの後、あんな大変なことになっちゃったのに、なぜ、みんな、手をこまねいていたのだろう、こんなに無責任で呑気な議論をしていたのだろう?」

 −そう言われないように、常に「最善」を考え続けたいと思います。

(MOT)

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2012年12月06日

ひろいよみ(11月15日〜30日)

▼有力地方紙 12月の休刊日返上へ(ジャーナリスト新聞 11月26日付)
 衆院総選挙の日程決定を受け、有力地方紙(東奥日報、デーリー東北、秋田魁、山形、信濃毎日、新潟日報など)では12月10日の休刊日を返上し、朝刊を発行する。

▼凸版印刷など4社 新たな広告手法開発(文化通信 11月26日付)
 凸版印刷、サイバーエージェントなど4社は、OOH(屋外広告メディア)とスマホを組み合わせた広告手法を開発。凸版印刷のNFC(近距離無線通信技術)を車内広告などに配置し、スマホからのワンタッチでクーポンなどのサービスを提供できる。今後、特定のタグ経由で商業施設や観光地に誘導する仕掛けなどにも対応する予定。

▼大日本印刷など スマホ向けの新たな販促支援サービス(新聞通信 11月29日付)
 大日本印刷は11月19日、ネットチラシの特売情報と自宅にある食材から最適な献立を提案するスマホ向けサービス(献立提案サービス「チラシdeレシピ」と電子チラシービス「オリコミーオ」を連携)を開始。スーパーマーケットなどは、紙のチラシを活用してPC、スマホ電子チラシサービスを容易に開始できる。
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2012年11月30日

手書きの味わい

 新潟県内の読者から毎日寄せられる俳句や短歌、川柳の投稿はがきと、短編小説や詩の封書に目を通し、選者に発送して原稿をチェックする仕事をしている。身内では読者文芸デスクと呼ばれている。

 先輩デスクによると、ひと頃より投稿数は減ったようだが、それでも毎週800〜900通の投稿作が届く。投稿者の割合は60歳以上が約8割といったところ。

 投稿のはがきや封書のほとんどは手書きで、筆跡は万年筆であったり、鉛筆であったり、毎回、筆で認めてくる常連さんもいる。一通一通の手紙に人となりがにじみ出ていて、手に取りながら読者と対話しているようで、単調な仕分け作業も退屈にはならない。子どもの頃、切手収集に熱中した時期があるせいか、貼られている切手と消印を眺めるのもささやかな楽しみになっている。

 他紙(誌)と比較研究するために文芸欄をめくると、最近はメールでの投稿を受け付ける新聞社や文芸誌が増えてきた。デジカメで撮った画像と俳句・川柳を組み合わせた投稿作を募集している新聞社もある。

 ある時、選者の方々と同席した会合で、メールでの作品募集が話題に上がった。ネット社会のご時世だから、肯定的なご意見が出るのかと思いきや、手書きを支持する意見が根強かった。

 投稿者側が「手書きだから推敲を重ね、気持ちを込めて句を書くことができる」と言えば、選者側は「筆跡から作者の顔が思い浮かぶ。健康状態をうかがい知ることもある」と発言。「丁寧に書かれた句や歌に触れると正座して選考に当たることさえある」との声もあがった。文芸愛好者は高年齢層が多いという事情もあるが、日ごろ、言葉と言葉をキャッチボールしている者同士の実感のこもったやりとりは、実に説得力があった。

 新聞社が読者とつながるツールは多岐にわたる。どのツールもおろそかにはできないが、新たなツールにばかり目を奪われていては、長年の読者を置き去りしてしまうことになりかねない。

 今週も原稿用紙を糸で止めてくるご年配者や、ごはん粒を潰しノリ代わりにして原稿をとじているお年寄りから封書が届いた。ちょっとしたシミにも読者の生活の一端が見て取れたりもする。手書きの投稿作には、パソコンで送られてくるメールとは違った、何とも言えない温もりが同封≠ウれている。いつまでも大切にしたい読者とつながるツールである。

(大日方)


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2012年11月22日

産政研委員の地域性・多様性

東京であった11月17、18日の二日間の例会、実り多かったです。
さて、産政研の人間模様?で、面白いなあと感じたやりとりを紹介させていただきます。

18日午前で会議が終わり、帰り際に、東北から来ている研究員が一言、

「あ〜、雪が降った地元に帰りたくないなあ〜」

この研究員の地元では、出張中に初雪が降ったそうです。

北信越から来ている研究員が、

「私も先週、スタッドレスタイヤに変えましたよ」

九州の私は、

「うちは雪が降らないので、心配しなくていいのがありがたいですねえ」

と、お見舞いとも、自慢とも、分からないコメント。

そこで、北信越の研究員が
「九州じゃ、スタッドレスタイヤの宣伝もないでしょう。うちでは10月ぐらいから宣伝がはじまって、それを見るとしみじみとなりますよ」と教えてくれました。

そこで、改めて、私たち産政研メンバーは同じ新聞業に勤めて、共通する部分もありながら、全然、違うんだなあ、と実感しました。

こういった多様性が、産政研の例会が楽しい理由なのかなあ、と思った次第です。

(惑)

−−−
※例会の様子は、以下のサイト・ページでご覧いただけます。(MOT)

●Twitterのまとめ
http://togetter.com/li/408966

●Facebook・産政研ページ
https://www.facebook.com/pages/%E6%96%B0%E8%81%9E%E5%8A%B4%E9%80%A3%E7%94%A3%E6%A5%AD%E6%94%BF%E7%AD%96%E7%A0%94%E7%A9%B6%E4%BC%9A/264395367013451

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2012年11月19日

ひろいよみ(11月1日〜15日)

▼JAA調査 新聞広告アンケートで広告費「増えた」27.8%(新聞通信 11月8日付) 
 日本アドバタイザーズ協会(JAA)がこのほどまとめた「新聞広告に関するアンケート」調査結果によると、新聞広告費が「増えた」が27.8%、「減った」が30.0%だった。増加した理由は「社会的信頼度が高い」、減少した理由は「広告費全体を減らしている」。このほか広告主からは「効果指標が明確化されると検討しやすい」「今までにない新しいスペースや企画の提案がほしい」といった要望があった。調査はJAA会員社269社を対象に、5〜6月に実施し、90社から回答があった。

▼読売KODOMO新聞 ABC初回公査22万部超える(東京情報 11月12日付) 
 昨年3月3日に創刊された読売KODOMO新聞(月ぎめ500円)は、初のABC新聞公査レポートで22万2209部(7〜9月平均)と発表された。また、同紙が創刊されたことによって、先行する朝日小学生新聞、毎日小学生新聞も部数を伸ばすなど、子ども向け新聞市場拡大の相乗効果も生んだ。

▼「産経オンライン英会話」合弁会社設立しオープン(ジャーナリスト新聞 11月12日付) 
 産経デジタルは10月30日、「産経ヒューマンラーニング」を設立し、「産経オンライン英会話」をプレオープンした。同サービスでは1レッスン(25分)129円から教材費無料のマンツーマン英会話を毎日都合のいい時間に受講できる。将来的には、多言語にも対応する予定。

▼「Book Live!」独自の専用端末発表 三省堂、朝日、福井も参加(新聞情報 11月14日付) 
 電子書籍ストアを運営する「Book Live!」は「「Book Live Reader Lideo(リディオ)」(8480円)を12月10日三省堂書店などで発売すると発表。9万5千冊の電子書籍を購入できるほか、「朝日新聞デジタルfor booklovers」(月額380円)や「福井新聞SIESTA(シエスタ)」(月額400円)も利用できる。
posted by ai at 18:21| Comment(0) | TrackBack(0) | メンバー日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする